これは文句なく名作、面白かった!
全米大ベストセラーの小説をオリヴィア・ニューマン監督が映画化。
ノースカロライナの美しい湿地を舞台にした1人の女性の人生を描いたヒューマンサスペンスドラマ。
家族に捨てられて幼少期から1人で生きてきたカイアは自然を友として大事なことは全て湿地から学んできた。
自然界には善悪などなく、そこに存在するのは弱肉強食のみ。弱きものが捕食者から生き延びるには自分が強く賢くなるしかないということ。
本作には女性に暴力を振るう男が出てきます。人間界も同様に弱きものが身を守るには自分が強く賢くなるしかないのです。
差別や暴力性など人間にある醜悪な一面。もっと謙虚に自然から学べ!ということか。
サスペンス、恋愛、法廷劇、美しい自然、哲学的な問いもあり本当に様々な示唆のある良作でした。
「私は湿地だ
湿地に住むシラサギの羽
岸辺で洗われる貝殻
そして、私は蛍
湿地の暗がりを飛ぶ
何百匹もの蛍
そして、そこが私の居場所
湿地のずっと向こう
ザリガニの鳴くところ」