ある町で起こった事件から展開する、介護を取り巻く問題に焦点を当てた物語。
家族が介護状態になったら、介護士に依頼をすることができる。介護が必要になる前に自ら老人ホームに入る人もいる。
でも、もしその選択肢が無かったら?
介護のために仕事を辞めなければならなくなって、お金に困り、認知症や徘徊する親の世話に従事する。精神的に追い詰められ、相談できる人もなく追い込まれていく...
『見たいものを見て、見たくないものに蓋をする』そんな社会への疑問符や、介護という誰にでも起こりうる身近な問題に考えさせられた。