イチロー51

ロストケアのイチロー51のレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
3.0
心優しき男性介護士が42人の老人を殺し、連続殺人犯として逮捕された介護士と検事の対峙を描いた社会派ヒューマンドラマ。

主演に松山ケンイチ、長澤まさみ
共演に鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、藤田弓子、柄本明、綾戸智恵、やす(ずん)ほか。

「いろいろと考えさせられた」系の作品で、題材は確かに社会問題であり、メッセージは十分伝わりますし、印象に残る作品ではありますが、ただ特別感動もなければ、新しいテーマの映画でもないですし、見終わったあとに人と話したくなるような作品ではない。

本編が予告編の域を超えていない、予想通り過ぎる内容です。
予告でどんな映画か分かってしまうのは、いかがなものかと。

介護の現場を知っていてる方やケアマネの方、行政の高齢支援課や福祉課の方たちにしたら、リアリティに乏しい有り得ない作品でしょう。

リアリティに乏しいと言えば長澤まさみの検事役。検事が犯人とあそこまで対峙しないだろう。

老人介護の社会問題作品ではあるので、誰もが通るであろう内容を色々な思いで観るのも良いかも知れない!

〜余談〜
松山ケンイチの父親からのメッセージは、1番最後の長澤まさみが刑務所に面会に行った時に見せて、それを読んだ松山ケンイチが最後に号泣して終わるでしょう!