口の悪いねずきち

ロストケアの口の悪いねずきちのレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
3.8
これは、観た時点での経験値によって感想が見事に分かれる。

そして、ほとんどのひとが誤用している【確信犯】という言葉を正しく使えば作中の犯人がまさにそれである。

私はサルコ(興味のある人は調べてみてね)の購入を真剣に悩んでいるひとりである。
まぁ、買いたくてもそう簡単に手に入れられるものではないんだけど。
将来、スイスにいくことも選択肢に入れている。

日本は世界一の長寿国だが、管にたくさん繋がれてかろうじて「生かされている」人や、自分が何者かもわからなくなってしまった人、いわゆるピンピンコロリな状態の人を除いたら果たして長寿国でいられるのだろうか?

延命措置をするかしないかの判断を家族が委ねられたとき、悠長に検討する時間はまずなく、すると決めたら止めることはできない。
止めたら殺人になってしまう。

私は昔から希死念慮が頭の片隅にある。
潜在意識はわからないが、思い当たる理由は特にない。
しかし両親も祖母も健在で、私が3人を遺して先に逝くことは憚られる。

人は生まれて、いつか死ぬ。
生まれる自由を選べないのなら死ぬ自由くらい自分で決めたいと思う。

以前住んでいたマンションが、住み始めた時は大島てるに載っていなかったのに3〜4年後に見たら載っていた。
詳細を見ると事件性はなく、孤独死だった。
どこの部屋だったのかはわからない。

これからどんどん増えるだろう。

私は原作既読だったので映画はとても端折られているというか、シンプルだった。
若い女の子がバイトを辞めて風俗にいった理由を描かないならあのシーンはなくてもいいのでは、と思う。

そして、柄本明がいままでみたなかで最も鳥肌のたつ柄本明だった。