さとう

恋する惑星 4Kレストア版のさとうのレビュー・感想・評価

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)
4.0
なんにもわからないけどただひたすらに恋のロマンチックを掬い取った映画で好きだった。コマ送り?のような独特な画面作りから台湾の雑踏の空気感が伝わって、見たことないのに匂いまで感じ取れるようだった。堅物警察官かと思いきやぬいぐるみに話しかけたり「部屋が泣いてる」と表現したりトニーレオンもものすごくチャーミングなんだけど、やっぱり5歳のわたしを初恋に落とした金城武がもうたまらなかった。年下の男の子を演じさせたら天下一だよ。元カノが忘れられなくていじいじと電話を待ってみたり、パイン缶で自分だけの願掛けをしていたり、パスワードは「1万年愛す」だったり、ともすれば子供っぽく映るそれらがどうしようもなくロマンチックに見えるのがこの作品自体の根幹の魅力なんだと思う。
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