せりな

レイモンド&レイのせりなのレビュー・感想・評価

レイモンド&レイ(2022年製作の映画)
3.0
酷い父親としての記憶しかない疎遠になっていた父親の訃報に、腹違いの兄弟が葬儀に向かう物語。

イーサンがもっと乱暴なキャラなのかなと最初はおもったけど、繊細な人物でとても良かった。
ユアンはうだつが上がらない雰囲気だけど、過去のトラウマのせいで時々キレちゃう感じ。
タイプの違う2人だけど、言葉では説明できない絆みたいなのがある。
父親は息子たちと離れてからは、2人が知らない評判の人物として暮らしていたのが分かって、2人は複雑な気持ちになるんだけど、その後の評判がよくても虐待された側にとったらたまったもんじゃないよね。

恨み続けるのも大変だから、忘れる事ができなければ赦すしかないのかなとも思った。
強すぎる執着は負担が大き過ぎる。

墓掘りは嫌がらせだと私も思ったけど、結果として2人は前に進むきっかけになったんだよね。
父親はクソだと思うけど、後味は良かった。
最後の爆弾発言はどうするんだろう?
死んだ後の置き土産が多すぎる。
せりな

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