せりなさんの映画レビュー・感想・評価

せりな

せりな

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.0

駆け足な感じは否めないけど、面白かった!
ユマ・サーマンがカッコよかったな。

恋愛以外に社会的な要素をちゃんと織り込んでて、原作が秀逸なんだな。
小説、積んだままだからはやく読まないと!

主演の2
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

最高だった!
アメリカ公開時にグレタ・ガーヴィグらしい展開になっていると聞いていたので、期待していたけど期待以上だった。
本国のSNS担当者のやらかしがなければ、気持ちよく見れたのになと残念な気持ち。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

宮崎駿の頭の中を映像化したんだろうなという感想。
オリジナル作品だと一貫して、こういうこと言ってるよね。
この作品を作ったてことは、監督はまだ未来を諦めてないのかな?
世界のことを知って、自分の頭で考
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

立体と平面が融合した、2次元でも3次元でもないストップモーションアニメ。
原寸大の彫刻が変化していく映像は唯一無二で、表現の限界を超えてきてる感じがした。
実写の映像も効果的に使われているので、現実と
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(2021年製作の映画)

3.0

アリ・アスター監督が好きだと言っているのがよくわかる作風。

モノクロの個性的な造形のストップモーションアニメで撮られた作品。
死体を使った儀式という不穏な内容だけど、どこかコミカルな雰囲気のカットも
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.0

結構ガチなアクション映画だった。
ガジェットがめっちゃデジタルなので、ゲームっぽく見えるけど面白かった。

ストーリー的にはよくあるパターンなんだけど、女性主人公でひとりで悪と闘うという構成なので、こ
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.0

原作コミックの「年上の人」とどこが違うのか気になってしまう。
試し読みした感じだと、映画より性的な接触が多いけど、クロエがぐいぐい来るのは同じだった。

一見、年上の女の子との甘酸っぱい青春映画な雰囲
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.0

確執のある指揮者の親子の間に、最悪な伝言ミスが起きる。
親子の確執なんて知らないスカラ座の総裁は、息子から父親に伝えておいてと簡単に言ってくる。

中々言い出せなくて、気まずい状況が終盤まで続くけど、
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アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.0

ナチスの収容所から生還した、アメリカのボクサーの半生を息子が著した書籍を原作にした作品。

生き別れた恋人を探す為に記者の取材を受け、現在と過去の回想シーンを織り交ぜた構成になっている。
収容所時代は
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.0

生後間も無く国際養子縁組でフランス人として育った主人公が、飛行機が飛ばなくなった為、生まれ故郷の韓国に来る所から始まる。

見た目は韓国人だけど中身はフランス人の感覚なので、韓国人の文化には馴染めない
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

3.0

娘のシャルロットじゃないと撮れない作品だと思う。

娘に対して気後れしてたと、正直に話してた冒頭のインタビューシーンの撮影後、ジェーンが撮影を拒否してしばらく制作が止まっていたと聞いて、メディアには見
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.0

思ってたほどはグロくなかったかも。
官能的な演出とリアルな世界線とは異なる近未来な描写が面白い。
登場人物たちの思考は、リアルにいそうな絶妙な線をついていて、脚本自体は昔に書いていたものとは思えなかっ
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ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

3.0

オーストリアの作家、シュテファン・ツヴァイクの「チェスの話」を原作にしたナチスに対する抵抗の物語。

現実と虚構が入り混じっていて、途中ちょっと混乱するけど最後にはちゃんと全貌がわかる内容になっている
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.0

フランスで最も愛された政治家シモーヌ・ヴェイユの半生を自伝の為に振り返る形で映像化した作品。

ホロコーストを生き延び、女性の権利の為に戦い、社会の不平等に声を上げ続ける姿は、フランスで最も人気のある
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猫と、とうさん(2022年製作の映画)

3.0

猫を愛する男性たちのドキュメンタリーで、どの猫ちゃんも可愛いかった!

アメリカの男性社会では、猫好きは男らしくないという風潮が強いらしく猫が好きと認めるのに葛藤がある。
それでも、縁があって猫たちと
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サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.5

家族との関係も良好ではなく、誰にも助けを求める事ができずに孤独に追い詰められた女性の心の叫びを、自然光を生かした静謐な映像で捉えた良作。

証言内容が食い違うロランスに対して、嘘つきだと糾弾する検察に
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わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~(2023年製作の映画)

3.0

美術館の学芸員がメインのドキュメンタリーってやっぱり面白いな。

世界遺産に登録されたことで、国立西洋美術館の改修工事にあわせて作られている内容だけど、学芸員の人たちがどんな仕事をしているのか、美術館
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.0

北欧スリラー最高!
監督が童夢に影響を受けたと言っているだけあって、団地スリラーになってるけど、主人公は子供たちになっている。

終始ぞわぞわしながら見てたけどめちゃくちゃ面白かった。
思春期前な子供
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.0

ゲイである事を理由に母親に捨てられ、ホームレスとして生活していた青年が海兵隊に志願することで、浮かび上がってくる様々な問題が、当事者目線で描かれていて非常にリアル。

10代でホームレスになるしかなく
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.0

最強のじいさん現る!
バイオレンスアクションなんだけど、振り切ってる所も多いので思わず笑ってしまうキャラクター造形が面白い。

物語のベースは史実をベースにしたシリアスなストーリーなのに、ツルハシ1本
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裸足になって(2022年製作の映画)

4.0

ムニア・メドゥール監督とリナ・クードリの組み合わせは間違いない!
作品を通じてアルジェリア社会を反映した作風は、前作のパピチャと共通していて、監督の作品作りの信念を感じる。

大怪我によってバレーダン
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.0

ウクライナ侵攻の前に作られてはいるけど、今見るべき作品としての存在感が強い。
ユダヤ人家族の元にウクライナ人とポーランド人家族が店子として引っ越してくる所から物語が始まる。

ナチス侵攻とソ連による占
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炎上する君(2022年製作の映画)

3.5

原作は未読なんだけど、高円寺にならいそう感がすごい!
唯一無二の親友の2人が吐き出す、社会に対する不満や女性に対する抑圧に対するストレートさが最高に気持ち良い。

42分というコンパクトな作品だけど、
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古の王子と3つの花(2022年製作の映画)

3.0

何でこのテーマなんだろうと思ってたら、ルーヴル美術館の展示の為の依頼だったからなんだね。
エジプトからフランスのオーヴェルニュ、トルコと古代、中世、18世紀と時代を超えて普遍的な物語が、美しいアニメー
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.0

設定に若干無理があるかなと思ったけど、ヒッチハイクの道中で出会う様々な人たちとのやり取りに幅があるのが魅力かなと思った。
良い人もいれば、クソな人もいて、よく考えたらこの人性格悪いのでは?みたいな人な
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70歳のチア・リーダー(2022年製作の映画)

3.0

女性がやりたい事をやるのに夫の許しがないといけないというのは、やっぱり不公平だなと思った。
ありのままの会話を映像化させてくれているだけでもマシなのかも知れないけど。

ダンスが好きという気持ちもある
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ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.0

ラーム・チャランがかなり無邪気なキャラクターでおとうと属性が強かった!

ラブコメ要素があったりで、歌とダンスシーンは結構楽しいけど、作品自体のテーマは政治色強めで重たい部分もあり。
私服を肥やす為に
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大いなる自由(2021年製作の映画)

4.0

何人も魂の自由を奪うことはできない。
ナチス政権下から続く男性の同性愛は違法であるという175条の元で生き抜いた1人の男性の物語。

戦時中から175条の適用範囲が縮小される1969年までを描いている
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ナショナル・シアター・ライブ 2023 「オセロー」(2023年製作の映画)

3.5

オセロー見たの久しぶり過ぎて、演出がガッツリ違うのはわかったけど、台詞とか変えてるのか判断がつかなかった。
けど、字幕を見てる感じだと時代錯誤な表現は避けられてる気がした。

全編を通じて人種差別と女
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.0

実在の人物が出てくるから実話を盛り込んでるのかと思ってたけど、創作なんだね。
イタリアならあり得そうな絶妙なエピソードで面白かった。

ノーベル賞作家のピランデッロの遺灰が故郷のシチリアに戻るまでの道
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小説家の映画(2022年製作の映画)

3.0

ホン・サンスの作品初めて見たかもと思ったけどそんな事なかった!逃げた女をみてたよ。

逃げた女も会話劇だったけど、小説家の映画の方が会話の中で生まれる独特の緊張感とか気まずさみたいなものが生々しかった
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

ミア・ゴス劇場!

前作エックスの殺人鬼パール誕生の前日譚。この3部作はコロナ禍じゃなかったら生まれなかったかもしれないと思うと感慨深い。

テクニカラー時代の映画を彷彿させるレトロな映像と1918何
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

やっと日本で公開されたよ!!
2年くらい経つから日本語字幕は見れないのかと諦めかけてたら、日本公開のお知らせかわ流れてきたので嬉しかった。

オスカー・アイザックの抑えた演技が最高にセクシーで、贖罪と
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.0

宝くじで当たった19万ドルを酒代で溶かせるもんなんだね。
人に奢りまくったりしてたんだろうけど、6年でマイナスになるくらい飲んだら体壊しそうとか思ってしまった。

飲んだくれて身を持ち崩したシングルマ
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.0

スリリングな会話劇が面白かった!

自身の弁護を依頼した弁護士との会話によって事件の真相に近づいていく構成なんだけど、主演の2人の演技が素晴らしくて最後までとてもスリリングだった。
脚本自体も緻密で、
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.5

早く続きを見せてください!

試写では吹替版を見たんだけど、字幕と比べると若干作品のテンションが違う気がした。
映像は前作と同じくアニメーションならではの演出が盛りだくさんで楽しかった!

スパイダー
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