おいも

ラック 幸運をさがす旅のおいものネタバレレビュー・内容・結末

ラック 幸運をさがす旅(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

良かった。

主人公のサムはとっても不運で失敗ばかり。特に前半は失敗するシーンが続く。窓を開けたまま眠ってしまったり左右違う靴下を手に取ったり仕事で失敗したり要領が悪かったり、発達障害っぽいんですよね。自分もそうだから特に見るのが辛かった。そして幸運の国の人たちは不運の国の人たちを見下し差別しているが、それは不運のサム達(発達障害者)を差別してるようにも感じられる。猫のボブは不運の国出身だが身分を偽って幸運の国で暮らしていた。まるで自分が発達障害であることを隠して社会に馴染もうとしているようだ。

ストーリー中盤、トラブルメーカーのサムは、上手くいかないことは不運のせいではなく自分のせいだと考える。すごく共感する。自分も失敗ばかりで、周りの人が上手くいかないのは自分のせいなのではないかと考えてしまう。でもボブは今のままで良いって、ヘイゼル(サムの友達)は、たとえ不運でもサムがそばにいるからすでに幸せだって教えてくれる。

幸運も不運も両方が必要で、不運の中にも幸せがあるって結末はすごく嬉しい。失敗ばかりの自分を肯定してもらえたようだった
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