きっちゃん

犬も食わねどチャーリーは笑うのきっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本が綺麗にまとまっていて、伏線やこだわりが詰まった映画だと思いました。
2回観たら違う発見ができそう。
家のピンチハンガーが、香取さん演じる裕次郎がおすすめしてたものだーと思って観ていたんですけど、後々の結婚式でのスピーチの伏線回収になっていたり。
他のものも注目してもう一度観てみたい。
年月が経ってパワーアップしたふんばりくんを見て裕次郎が気持ちを込み上げるところに共感しました。
他の人にとっては何でもないものも2人の思い出なら特別なんですよね。
改良されたふんばりくんのように、成長していかないとと思いました。
お芝居も演出も、序盤は生活のリアルを描いてラストの方はコメディ要素が強かったのがバランスが良くて面白かったです。
夫婦の喧嘩は暗くなったり嫌な気持ちになるはずですが夢中になって観られました。
筋トレの伏線回収も良かったです。
2人にとっての、別のしあわせの形を掴むという終わり方は好きでした。
色んな人のしあわせの形を描いた映画だと思います。
子供有無の問題、性別の問題、病気、色んな視野から違うしあわせを描いていて、私も多様性がもっと広まればいいなと思います。
システムに囚われない生き方をしたいです。
カメラワークや映像も好きでした。
女性が言いたい放題のシーンの中華テーブルが合っていて一人一人の紹介も面白かったです。
俳優さんの演技も皆さんとても良かったです。
井之脇海さんと岸井ゆきのさんはリアルに溶け込むのがすごいです。
岸井ゆきのさんの丁寧な演技が好きです。
複雑な心情をぴったりと演じられるのがすごいと思います。
香取さんの演じる旦那さんも良かったです。
何か言われたら言い返せず出ていくシーンがリアルでした。
きっちゃん

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