nosexxx

犬も食わねどチャーリーは笑うのnosexxxのレビュー・感想・評価

-
二人きりで
埋め尽くした部屋に
もう隙間なんて
ないと思っていた

開けたままの窓からは
面倒くさい風
埃ばかり舞い上がらせる

きらきら
西日を写しては
幻のように
惚けた瞬間へと変える
思い出というには
余りある軌跡
ぐっと体重の乗ったそれは
動かせないくらいに
そこに棲みついて
離れない


一人きりで
泣き疲れた後に
勘違いだって
なるに決まっている

濡れたままの窓からは
普段通りの月
続きばかり繰り返させる

ゆらゆら
予感を残しては
幻のように
欠けた存在へと変わる
淋しさというには
限りある喜劇
きっと永遠になったそれは
長引かないくらいに
軽く噛みついて
離さない


忘れられなくなると
もういっそ
抱きしめたくなる

きらきら
西日を写しては
幻のように
惚けた瞬間へと変える
思い出というには
余りある軌跡
ぐっと体重の乗ったそれは
動かせないくらいに
そこに棲みついて
離れない
nosexxx

nosexxx