nosexxxさんの映画レビュー・感想・評価

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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

-

口約束のまま
忘れてしまっても
叱られることなんて
きっとない

それに似ていて
終わらなかったとしても
何も変わらないたぶん

それでも
祈ることは
やめられないのが
自分らしくて
そこは好き
運命
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

-

奇跡を笑う
誰かの隣りで
黙って
見つめていたい

輝きの粒
一つだって
零れ落とさないように

駆けるのは
そこに何かしら
間に合わせたいものが
きっとあったから
いつもよりも
少しだけ
涙脆くなっ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

-

背に羽はなく
まだ空は
果てしなく遠い
私には

叶えられる
夢の一つでも
あればよかったのに

声になるのは
いつだって
湿っぽいだけの寝言と
冷たい溜め息ばかり
聞き耳を立てる
無口な月
自分の肩
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

-

もう二度と
今日は来ない
遠い先で
振り返ったところで
目が合うことはきっとない

できるだけ
愛を詰め込む
隙間という隙間に

旅立ちに
捨て台詞なんて
似合わない
黙ったままで
過ぎ去ってゆく背中
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

-

結びたかった
あの片方の手に
今は違う花
嬉しそうに咲いている

追いかけても
間に合わなかった
季節通り

号泣の空に
透明な傘
また目が合った
その時
ただ頷くだけでも
判ってくれる
そんな人だっ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

-

薄い水面に
花びらが落ちて
ひび割れても
戻ってしまうのに
何度もこの手でかき混ぜる

酒にも酔えず
好きな唄
洩れ聴こえてくれば

そうなのか
大人はいつも
泣き損ねたままで
仕様がない
机上のスペ
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異人たち(2023年製作の映画)

-

欠けた記憶ほど
よく語る
埋められない
大きさを知るから

願うばかり
無地の夜
離れ離れでも

静かに脈を打つ
その途中で
逆を見る
不思議を一つでも
減らしておきたくて
潤んだ世界に
さよならを言
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僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

-

涙には
溶けきらない
愛しさの成分が
浮かんでは弾けて
潔く割れながら消える

数えられるくらいならば
暇潰しにでも
するつもりだったのに

抑えられなくて
呑み込んだ
もう勢いに任せて
忘れてしまお
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

-

唐突に
語り出せば
終わりに向かう
列は途切れる

立ち止まる交差点
緩やかな熱
草臥れた足音

その手を掴んだ
きっと選んだ
あの幾つかの中から
誰にだって
信じたいものの一つや二つ
あるということ
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

-

簡単に眠れるなんて
いつぶりだろう
と考えながら
布団の奥へと沈んでゆく

もう二度と
醒めない夢の中でも
呼吸は止まない

不自然に
心ゆくまでは
黙っている
届かないくらいが
ちょうどよかったのに
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

-

命らしく
そのままで
輝こうものならば
ここでお別れ

優しさの代名詞
愛と勇気
もうそろそろグッバイ

信じられないんだ
それもそうか
他人事だからね
いつまでも
涙ながらに語った言い分
傍から見れ
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

-

そして
背を向けた
あっちも
輝いていたから

まだまだ遠い空の色
忘れられず

心許ないからかな
泣いてばかりの
この頃は
理由だけを捜しながら
わざとらしく迷った
いつもの道
逢いたかったんだ
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アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

-

思い出を並べた
窓際の本棚
模様替えで動かせば
埃と共に見つかった写真

その度に開かないと
忘れてしまうようなものでも
こんなに恋しい

知らなかった
そんなことばかり
笑っていいのか
判らないのな
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

-

切り取れば
幾つでも
物語は生まれる
この今だって

その笑顔に忍ばせた
遅効性のばい菌が
思い出の中で猛威を振るう

勝てない
そう知って
初めて
痛みを伴って
ぼろぼろのままに
天を仰ぐ
泣いても
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

-

それぞれに泣く夜
人知れずとも
やがて流れ着く先には
きらきらと

舟に引かれた光
その色は
七つどころではない

ここから一番遠い雲を
今日も静かに見つめている
何かの拍子で
降りかかってこないかと
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枯れ葉(2023年製作の映画)

-

判りきったことを
敢えて何度も
確かめたかった
嬉しくて

花と散り際
抱かれるようにそっと
見つめ合いながら

空をかける
流れる風を詠み
滑り落ちれば
好きだったことまでも
忘れられるだろうか
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花腐し(2023年製作の映画)

-

そのさようならを
私は見ていない
雨の溜まった水槽の底は
思ったよりずっと昏い

手探りで
掴んだつもりの
左手の袖口

やっていることは
変わっていない
知らないことだって
数えきれない
折り畳んだ
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

-

同時に
落ちてはくれない涙
ばらばらに
流れたその先で
一つになる

美しい始まりにはまだ
足りないものが
多過ぎる

然らば諸共
そんな拠り所
知らずに
頼り切ってしまい
引くに引けなくなっている
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

-

巡り逢い
そして
また
別々の方へ

それが一回転
脚色に個人差はあっても
同じ結末を知っている

涙に譲った
クライマックス
幕が下りるまでは
拭わない
自分で決められない
だからこそ
自然に泣きた
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変な家(2024年製作の映画)

-

安らかに眠る
横顔に語る
あれはいつかの思い出
捨てたりしないで

半分だけ
消した灯りに
写る夢

涙ぐんでも
決して落とさない
それはきっと
取るに足りない
優しいだけではもう
何も守れない
それ
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流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

-

震える手で
書き上げた一行
言葉より
この痛みまで
伝わってしまわぬよう

なるたけ
やわらかい線を辿る

ばらばらにして
時間を稼ぐ
悩ませた分だけちょっと
濃くなる
二人でならば
きっと叶う
遠い
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理想郷(2022年製作の映画)

-

命までかけて
登った山の頂で
見つけた花
誰かに踏まれていた

そんなものか
何かを見るということは
何かを見ないということになる

どっちもあって世界
それでいて
どっちにしたって世界
知らなかった
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

-

涙らしく
素直に
頬を滑って
落ちるべきだったんだ

今のままでは
きっと報われない
最期まで

時効のように
その時が来ると
消えてしまうような
思いがけない夢でもなお
忘れたくはないと
心に留めれ
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

-

世界はまだ知らない
こんな僕らのこと
そして僕のこと
一度たりとも思わない

だからって
淋しくもないけれど
勿体ないような

ようこそ未来
笑う様まで
誰かに似ている
愉しかったのならば
それでいい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

春を背に
手を掛けた扉に
硝子窓
窺い知る色

けたたましく鳴り響く
煩わしい足音ばかり
近づく気配に

世の常と
頷くような
独りで
終末の変拍子まで
演じきれるのか
青空
控えめに見て
美しい
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

静かに
でも確かに
流れては
落ちてゆくように

逆らえそうにもないと
委ねるしかなかった
不透明な先行き

コップの中の
最後の氷が
音を立てて溶けただけ
まるでそれが
さようならとでも
言っている
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

-

汚い塊
そう思えば
消せない憎しみ
上の空で

凍えるような
冷たい視線の先に
何度目の朝

諦められそうにない
何処まで行っても
帰れない
懐かしい場所は
多分もっと
すぐ傍にあったはずなのに
迷っ
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

-

恵まれている
硝子窓に写る部屋を
他人事のように
見つめる

夜は鏡
余計なものを
隠しながら

目が合う
ひとつひとつと
弾ませる話
懐かしいことなんて
忘れるくらい
独りで語り尽くす
いよいよ底を
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私がやりました(2023年製作の映画)

-

狙い通りの脚色を
相応の報いと
認めたところで
結末までは
至らない

物語の難しさ
それは唐突な書き出しの
畳み方

正直
オチはなくてもいい
そこまでは
求められない
それでも
好きなだけ広げた
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ほかげ(2023年製作の映画)

-

伸ばした手は遠く
掴むこともない
震える
あの星を喰らうまでは

一息で消える
温もりは
宵の淵に横たわって

手向けても花は花
咲く程に哀しい
数えないで
眺めているだけなのに
溢れて止まない声は
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流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023年製作の映画)

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泣いてもいいのに
それは落ちることもなく
瞳から二度と
離れまいとする

心に従って
明かした初めての夜は
呆気なく染まる癖に

もういいだろう
理由は多分
幾らでも見つけられる
そこにも
あちらにも
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

-

ぎりぎりに立って
振り向く隙もないような
それでもやはり
簡単に背中は押せない

あと一歩は
自分から
それがきっと勇気

大丈夫
もう口癖にしてしまいそう
その言葉をあと何回
繰り返せばいい
大丈夫
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ミニオンの月世界(2024年製作の映画)

-

雲に浮かんだ
不揃いの月を見て
懐かしいと
思ってしまった

空ばかりを見ていると
ここも一つの星だったことを
忘れてしまいそうになる

賑やかな惑星
そうか
だから多分
いつかその時には
やっぱり思
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

-

夢の終わりを
何度も繰り返した
あの曲がり角は
どことなく似ている

優しくなりたい
嘘に混ぜて
そう呟いた時から

いやきっと
もっとずっと前から
始まってもいなかったとか
失笑くらいは
起こってく
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

-

消えるのはきっと
今に何度も
空を睨むことを
知っていたからだろう

傘のない街で
雨宿り
同時に濡れてゆく

笑っている
そのまま
切り取ったら
忘れられなくなる
この目はずっと
何を観たかったのか
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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

-

考えるよりも先に
感じてしまっていたこと
上書きをするように
隠してしまう

見えなかったら
無いのと同じ
誰だってそう言うと思った

常識は今
音を立てて
崩れていった
世界はまだ
始まったばかり
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