アル華

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版のアル華のレビュー・感想・評価

4.4
【はじまり】
襲いかかる死者の群れから生き延びるため、人々がそれぞれの立場を優先して勝手な行動によって破滅していく姿を描いていく。
引用 : 映画.com https://eiga.com/amp/movie/21945/

◆結論
観るごとに評価が上がる名作ですね!
何度でも見れる”ゾンビ”というジャンル、価値観、設定の金字塔作品!!

◆本作が何を作ったのか?
本作以前のゾンビ代表作品『私はゾンビと歩いた!』(1943)等を振り返ると、ブードゥの呪術の力で動かされている忠実な奴隷としてゾンビが描かれ、後続作品の『プラン9・フロム・アウター・スペース』(1959)等でも当時のゾンビという存在は、現代ゾンビ(モダンゾンビ)と異なる価値観のもと描写されました👀
それからロメロ監督は、本作を全世界にたった1人取り残された主人公が立て籠もる家に死者が集まってくる。という本作に近いプロットの『地球最後の男』(1964)を参考に、
⚪︎死ぬと蘇り、人肉を喰べる
⚪︎ゾンビに噛まれると感染する
などのモダンゾンビの概念を完成させ、見事今でも引き継がれ、愛されるモンスターアイコンになりました!

◆繰り返し観ちゃう
墓参りの最中ゾンビに襲われ、一軒家に逃げ込み、そこで血みどろな人間関係で揉め倒し、外にはゾンビ、中にはゾンビよりやばい人間!さあどしよ!!
なんてシンプルなプロットなんだ!!
鑑賞を重ねるにつれ、そのとっつきやすいお話に惹かれ、大好きなゾンビを沢山見ることができ、なんせロメロの描く記憶や感性に訴えかけてくる作風にどハマり👏
「ゾンビ楽しー」「あー何やってんだ人間は」といった毎度別の感情を掻き立てられる本作に大満足🥳🥳

◆結び
今や『ゾンビ』(1978)よりも個人的には大好きだし、リメイク版の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』(1990)は本作の後に観ると面白すぎて、また本作に帰ってくる無限ループ!
是非”ゾンビ”の原点を目にしてみては、如何でしょうか!😊


◆参考
▶︎ハテナBlog「ゾンビ映画の歴史 ブードゥ教におけるゾンビとは」
https://sottou-hurann.hatenablog.com/entry/2020/08/10/223000

▶︎Wikipedia「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
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