るる

クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのるるのレビュー・感想・評価

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わからないけど、おそらくわかるもんでもないし、でもアート映画にしちゃ少し会話が多くないかね?という気持ち。でもつまらないもの見た、とは感じなかった。
あの椅子、絶対食べにくいだろ…いや、食べにくいだろ!!!とずっと思っていた。ビジュは最高。

時代や技術が次のフェーズへと進化する時、規制して止めていこうとする人間がいるよね。いつだってそれは止めることなんてできないはずなのに。それをきっと知ってるはずなのに。
ソールやカプリースは内臓を取り出すパフォーマンスをアートとしていたし、それによって「内なる美」を体現していた。耳男がキャッチーでありながらも、この映画の世界でパフォーマンスの領域を出ていないのは、やはり「内側」を曝け出していないからだろう。
でも同時に彼らは進化を止めたい、というか普通の身体=健康という考えの人間だったと思う…いや、どうだろう。カプリースは割とそっち側の人間だったように思うけれど、ソールは自ら臓器を創造しているようだし、いつもなら取り出す臓器を体内に留めておいたのも気になるところ。ただ、少年の解剖あたりではその考えも変わってたのかな〜。ラストで恍惚とした表情を浮かべていたのは、臓器が機能するようになった喜びから、だろうか。胎内に命が宿るときの感覚みたいに?

チタンと似てんのかな〜と思ったけど、別の映画でしたわ
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