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ノック 終末の訪問者のyokoのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
5.0
好きすぎる。自称シャマラニスト達がどんでん返しがないなどと脱落していく中で私の中ではoldを越えた感じ。

まず短いのが良い!ドラマ、サーヴァントで雰囲気だけの不穏さがダラダラ続いていくのを上手くブラシュアップした感じ。サーヴァントで身につけたオサレ不穏映像を上手く映画に落としこんだ感じがするな。赤毛のおっさんも使いまわして気に入ったのかな。似たような役回り。

ゲイやアジア人子役は世相や宗教感というより、明らかに血が繋がってない親子。だからこそ選択に影響するのでは?というミスリード。いわゆる親子なら選択の上でのハラハラドキドキがないからね。でもまあ2人とも最初から子供を選択肢に入れる様子が全然ないのが面白い。逆にハシゴを外されて気持ちいい。ミスト的なものを求めてた人は多いんじゃない?

「犠牲になって終末が収まったからバティスタ達が正しかったってことじゃん!ぷんぷん😡あいつら嘘もついていたし整合性が取れてない。」という意見もあったがそこはベネデッタと同じ作為があろうとなかろうと超越とシンクロはしていたということ。

たぶん彼らは、両サイドとも選ばれたと思っていたようだが、たぶんいくつか同じような組があったのではないか?それこそcabinのように。ダイナーの神妙な面持ちの人達は乗り越えた人達だから。じゃないともっとパニックになっててもいいよね?原題にはcabinも入っていて古めかしいフォントでタイトルが出てきた時はクリヘムが出てるcabinを思い出したwあれも少数の生贄で世界を存命させるシステムだ。

シャマ映画に毎回出てくる賢い子供はなんなんだ!とは思うがwww

最後のカーステの件はほんとオサレ、思わずスイッチがついて「くそ、こんな時に呑気な曲が」で消して、娘がまたつけて「前を向いていこうお父さん」、父の表情を察して消して「ごめん、そんな気分じゃないよね」、父やっぱつける「いや前を向いていこう」。もちろん会話はしてないのだがこういうことだろう。曲のノンキさも含めてGotGくらいオサレ。

途中ハネケやランティモスを想像したりもしたが、なんていうか毎回あるもったいぶったとこがなくてそのまま終わるのがオサレなのよ〜A24みたいに笑

あとまだ読んでないけど村上春樹の最新作も連想した、超常現象を超常現象のまま、人間の視点で理屈づける必要もないよなあって感じまだ読んでないけど。
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