デイヴバウティスタの繊細な演技が美しい。
ふとした瞬間の彼の神聖な雰囲気から、まるで彼が天使に見える。
そんな彼からここまで熱烈に説かれたら、世界の終焉くらい信じてしまうのも理解できる。
人里離れた場所で訳のわからないことを捲し立てられ、挙句「家族の誰かを犠牲にしろ」と選択を迫られる。
未だかつてない怖すぎるシチュエーションだ。
人間ドラマもオカルト要素も個人的に好み。
“何かを救うための犠牲の是非”を説くのは悪趣味といえば悪趣味だが、同監督の「オールド」の対となるテーマなのかもしれないと思った。
