このレビューはネタバレを含みます
これもしかしたら「デスゲーム」モノの始祖的な作品じゃね…!?って思って再鑑賞した
1970年制作映画
wiki見たらこれ以前にも『華麗なる殺人』(1965)ってデスゲーム映画があったみたいだけど、概要読んでたらこっちの方が現代の映画や漫画でよく見るデスゲーム要素の元ネタっぽい気がする
人類の命運を賭けて異星人たちが地球でルールに基づきチームに別れて殺し合うバトルロワイヤル物語
そのルールなのだが、野球のように「攻撃ターン」「守備ターン」というようにターン制バトルになっている
異星人は人類に擬態してるので肉眼では区別不可能で、見分けるにはサングラスのような道具で異星人の正体を見破らないといけない
異星人たちは光線銃で闘うのだが、バトルシーンはかなり西部劇を意識している
なんかすげぇ今風のデスゲームじゃね!?ってなる
でも残念なことにデスゲームのルールは割と大雑把でちゃんと説明されておらず、しかもイカサマし放題だから平気でルール破るのがあまり良くないと思った
ルール破ったらGMに殺されるぐらいあってもいい気がした
とはいえ異星人が人間に擬態してたり異星人の正体見破るサングラスの設定とか
かなりストーリーの伏線になっていて、ラストの伏線回収とか…設定の活かし方がかなり上手い!
初期デスゲーム映画なのに既に完成されている
これがもっと巨額の予算が投資されたド派手なハリウッド映画ならなぁ…って
基盤が素晴らしいだけに、画面のこじんまりした質素なB級映画感が拭えない
ラストには大どんでん返しがあって初見ビックリする
このオチ分かって2回観た時「あぁ…これって…そういうことなのか!」って人物の行動の意味が理解できて面白い
実は最初からかなり大掛かりな伏線が貼られてるのにミスリードが上手すぎて全然気付かない!
緻密に練られた良くできた脚本なんだけど
これTVで放送してても絵面に華が無さすぎて最後まで見る人あんまいなそうなの残念
知る人ぞ知る隠れた良作映画…!?
リメイク希望!