福福吉吉

BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズの福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.5
◆あらすじ◆
少し内向的な女性のビーは恋人のソフィーに連れられ、山奥の豪邸でのパーティーに参加する。そして、「ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ」というゲームを始める。くじ引きで1人が「殺人者」になって他の参加者を襲うというゲームであり、殺人者に殺されると死んだふりをするただのゲームのはずだった。しかし、そのゲームは思わぬ方向へ進んでいき...。

◆感想◆
パーティーに参加した若者たちがゲームをしているうちに人間関係が悪化していき、最悪の展開へと転がっていく様子を描いた作品です。

ストーリー自体は単純で分かりやすいですが、若者たちがゲームを進めていくうちにお互いが本音を吐き出して疑心暗鬼の状態になるため、不安感や緊迫感が生まれてハラハラする展開が楽しかったです。

主人公のビーは普通の女性ですが、他の若者たちがドラッグなどで精神的におかしい状態なので、無理して他の若者たちに合わせている感じが出ていて健気でした。ソフィー以外の若者たちと接点が無いため、比較的に安心して観ていられるキャラクターとなっていました。

そして、人が死亡したことでゲームが本物に変わっていき、犯人捜しに残った若者たちの疑心暗鬼が最大になって、お互いを攻撃し始める姿は非常に惨めながらそれぞれのキャラクターの本心が垣間見えて、狂気の中にも少し笑ってしまうところがありました。

なかなか面白かったと思います。本当にこんなゲームがあるのか知りませんが、ゲーム始める度に他人にビンタされるってとても嫌です。このビンタが本作で一番の謎でした。

鑑賞日:2023年10月22日
鑑賞方法:ビデオマーケット
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