Paula

パラミドロのPaulaのネタバレレビュー・内容・結末

パラミドロ(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

今回の映画は既にアメリカでは動画配信されている?

昔むかし、松竹がSci-Fi映画の第二弾として『吸血鬼ゴケミドロ』というパラサイト型異星人によって地球人(日本人とベトナム戦争での寡婦)が身体を支配され、その後吸血鬼になるという侵略ものがあったけど趣味の悪さはこの映画にはあいにくあまり反映はされてはいない。 ただ題名が何故か似ているだけで?

本作の話しの中で活躍するドライバーのミソジニーさを前面に出す初老のブラスコという男の人なんて日本でもどっかにいけば沢山いるだろうし、別に女性客だけなので話し好きなおっちゃんのようにも見えたけど無口だとよけいにホラー色が際立ってしうけど、とにかく自分勝手に話過ぎるのは玉にキズかな?

映画自体は、女性客の娘のマルタの顔にできたやけどのキズのギミックがいかにも造形されたように映っていたので、まぁ、それだけでギミックが映画の全編を通じて出来栄えが良くないのは分かってしまい、それに伴って話はイベントの少ないありふれたシーンの連続ではあったけど個人的にはこれぐらいの方が映画の質感とスペインの田舎町の雰囲気を味わえたことで自分には合っていたような気もする。ラストは松竹の『ゴケミドロ』とあまり変わらない終わり方と呼べるものになっていた。

ブラスコが車のガソリンを探しに行くときに彼がそのままいなくなるのではないかと心配になったマルタが彼にこのように尋ねます。
Marta: Will you come back?
Blasco: I'd never abandon my two favourite girls.
この"my two favourite girls"というところがブランコの粋なところで割と映画の中でも好きなセリフとなっていました。
ところが、この映画で一番おかしなところはモーバイルフォンがあるのに宇宙船の様な奇妙な乗り物を写真に収めることもしなかった最初のシーンがどうしてもインスタ全盛期の時代なのにそうしなかった脚本には疑問が残るところかもしれません。
Paula

Paula