『唄う六人の女』を観てきました。
予告から想像していた《THE角川映画》みたいなサスペンスホラーではなく、物語の方向性に頭がついて行くまで時間がかかったけど、面白かった。
アーティスティックな表現と、濡れ場ではないのに目が離せない芸術的なセクシーさに見惚れる。
言葉を一切発せず、無表情のまま、心情を表現する女優陣の演技力が素晴らしい。
森、人間、地球にまで広がっていく壮大なメッセージ性と、美しき情景の中で《人間》という生き物が如何に異端で歪んでいるのか、そしてラストの森林から都市部へ切り替わっていく映像に心揺さぶられるモノがありました。
「サスペンスホラー観にきたらジブリ始まったわ」位のギャップがあるので、理解がついていかない人や作風が合わない人は最後まで置いてかれっぱなしの、とことん観る人を選ぶ作品だと思うので、軽率にオススメし難いですが、個人的には楽しめました。
