コメディでありながらもそれぞれの利益を前にした時の醜い人間性を生々しく描く。
論理性と合理性を味方にしても勝つとは限らない。規程に拘る官僚主義は、本当は闇の権力者の策略でしかない。
頭の良さを見せるよりも、馬鹿馬鹿しい演出をすることで権力を自分に留める人の方が最後まで笑う。
私欲に満ちているように見えるローカルの個人事業主よりも、議論にほぼ参加せずに中立的に見えながらもタイミングを狙って密かに権力を手に入れるグローバル資本の方が勝つ。
というふうにまとめるとなんかすごく啓発本っぽいけど、エンタメとしてもすごく笑えたし良かった。
