なちゃ

我々の父親のなちゃのネタバレレビュー・内容・結末

我々の父親(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


似たような話があるのは知っていた。子持ちとしてうへぇと思うニュースだし。

興味があって見たけれど結構辛いものがあった。

産婦人科を経験したことなくてもあっても、女性が他人に自分のプライベートゾーンを見せることは勇気がいるし喜んでやることじゃない。

そして不妊治療というならなおのこと!「15回レイプされたようなもの」と語った人はそのくらい治療をしたのかもしれないし、その度に旦那のじゃない精子が体の中に入っていたと考えたら……?
一回でうまくいくことも少ないだろうし、受精するまで入れられてたらと考えるとゾッとする。
子供が欲しいと願うことは罪でもなんでもない。
目の前にいる医者を信じるしかない何も悪くない人たちが辛くて悲しい。

同僚夫婦の『怒ることができない。彼は有能だったから私を治療して双子の娘を授けてくれた』という言葉が複雑でう〜〜んとなった。
それを隣で聞いてる旦那よ…。家族写真見ても、旦那だけ赤の他人なんだよ。

血のつながりだけが家族じゃないっていうのはいろんなテーマで考えさせられることだけれど、美談とはとても言えない内容だった。

小さな町で友達になった人が自分の血縁者かもしれない、もし恋人なら?そのまま結婚をしてしまったら?
90人近くいるなら本当にそうなっててもおかしくないんだ。結婚して子供が産まれたあと、もしそんな事実を知ってしまったら自分だったらとても冷静じゃいられない。

話の中では結局なんでそんなことをしたのかは憶測でしかなかったけれど、カルト思想が出てきたりいろんな方面でホラーだった。

救いを求めてきた人にやっちゃいけないことだよ。