風来坊

ヴェンデッタの風来坊のレビュー・感想・評価

ヴェンデッタ(2022年製作の映画)
1.5
娘と妻をギャングに殺された元海兵隊員の男が復讐の炎を燃やすB級アクション映画。

うーん…これは設定が定まっておらず右往左往していてダメダメな典型ですね…。まず何の罪も無い子どもの娘がわざわざターゲットにされた理由が分からない…。主人公は腕っぷしはなかなかなものの、海兵隊上がりなのに銃の訓練が必要って何?
ギャングを殺しておいて呑気に街中でネットサーフィンしてるとか危機感がなく頭が悪い…。

他の方も仰っている通りで主人公役のクライブ・スタンデンさんがイマイチ華に欠けます…。これなら脇役のトーマス・ジェーンさんが主人公の方が良かったと思います。
かつてはパニッシャーも演じた事があるのに…トーマス・ジェーンさんもすっかりB級の人になっちゃったなぁ…。

マイク・タイソンさんも出演していますが、ワンシーンだけ見せ場はあるけど直ぐに退場なので別に彼である必要性を感じません…。
ブルース・ウィリスさんはギャングのボス役ですが、この頃は病状が良くなかったのか椅子に座って喋るがメイン…。
代わりにテオ・ロッシさん演じる金髪の手下がニヤケ面がイライラとさせて悪役として良い味を出していました。

アクションシーンはダークな復讐劇にしたいのは分かりますが、テンポが悪くとにかく鬱憤が溜まりまくり…。
痛快感もなく警察が無能過ぎるなどガバガバのストーリーが最後まで足を引っ張って、何の感情も揺さぶられない残念な復讐劇でした…。
風来坊

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