ユウ

デアデビル ディレクターズ・カット版のユウのレビュー・感想・評価

4.2
Earth-701306。

オリジナル版未視聴。

昼は弁護士、夜はデアデビルとして罪なきものを守り悪を倒す盲目の自警団のマッド・マードックの物語。法で裁けぬ悪を打つ様は爽快でもあり法を破るという様は罪悪感を感じさせるまさにビジランテものの醍醐味を冒頭でみせてくれる。オリジンからヒーロー活動までコミックのあの感じを随所に感じる。他のヒーローと大きく異なる点はマッド・マードックが盲目である点が挙げられるだろう。ジョン・ファブロー演じるキャラクターとの掛け合いやエレクトラとの会話のそこかしこに盲目ギャグが織り込まれている。個性を不愉快ではなくきっちり洒落として落とし込む感じは『ズートピア』のようなあの仲の良さを感じさせる。

上映時間がちょうど折り返しに来たところで展開が対になり一件同じ展開、シチュエーションだが意味が全く異なるといううまい構成になっている。よりマードッグの気持ちに寄り添えた。

ブルズアイ、キングピンと2体も悪役がいるがしっかり両方とも好きになれた。どっちもハマり役すぎる。

本作で復讐をしても悲しみは消えないことを描いた監督は『キリング・ゲーム』ではその先の答えを出していて、作家としても監督に興味が湧いた。『ゴースト・ライダー』も見返さなきゃ。

Hulu以外にもアマプラで見放題にあるので是非!!!
ユウ

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