そら

ヴィレッジのそらのレビュー・感想・評価

ヴィレッジ(2023年製作の映画)
3.6
横浜流星くんが変わった👏

『流浪の月』でのクズ男っぷりも
なかなかびっくりだったけど。

爽やかなイケメン演ってるときよりも、
個人的にはこっちのほうが好き。


昔ながらの風景が美しい村に、
不自然にそびえる巨大なゴミ処理場。

この村を支えている大量のゴミたち。

そして。
そのゴミに紛れる、ゴミみたいな人たち。


受け継がれる伝統と、
負の連鎖。

光が当たるから、
陰が浮き彫りになる。


救いが無さすぎて、
観終わった後に感じたことは、
"あきらめ"だけでした。


能の演目"邯鄲"。

夢には戻れない"諦め"。

現実を"明らかに見た"ことによる"諦め"。

留まろうが、
ぶち壊そうが、
出て行こうが、

全ての人から漂ってたのは、
あきらめだけだった気がする。



まだ使えるモノですら、
ゴミにされてしまうこともあるし、
捨てたれたゴミですら、
ちゃんと扱えば生まれ変われることもある。


ゴミみたいな人たちだ、
とイライラしてはいたけれど。

もしかしたら
"自分の意思で人生を変えれるとき"
を過ぎてしまっていただけなのかな。


"全員が同じ表情で
同じ場所に向かっていく。
なんの疑問も抱かずに"

美咲の言ったこの台詞。

あの光景を
"怖い"と感じなくなった時点で、
もう気づけなくなってたんかな。
そら

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