ヒロト

ヴィレッジのヒロトのレビュー・感想・評価

ヴィレッジ(2023年製作の映画)
4.8
同じ監督の作品とは思えない

山の上にゴミ処理場がある、村の物語。

余命10年、ヤクザと家族、新聞記者、連ドラのアバランチ、の藤井道人監督の作品。

監督と黒木華さんの名前だけで観ようと決めていたのだけど、相当面白い作品でした。

終始ダークな雰囲気が漂っていて、今にも全てが壊れてしまいそうで、ずっとドキドキ。

少しずつ綻び始め、修復できそうにもなるのだけれど、やっぱり元には戻らない。

ゴミ処理場建設案が持ち上がった時から既に壊れ始めていた。

そして、唯一と言える最後の希望も村を出ていく。

救いようのない物語で、個人的には好物な作品でした。スカッと爽やかな後味は一ミリもないけれど、満足感は十二分に。

古田新太、杉本哲太は演者ではなく実在の人物かと思える程の迫力と存在感。

黒木華さんの、音声のない映像だけのとあるシーンは圧巻。

東京にも何もなかったよ

救いようのないこの物語を象徴するような台詞でした
ヒロト

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