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美しい彼〜eternal〜のERIのレビュー・感想・評価

美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)
4.0
何から語ればいいのか。


4月7日の公開日に1回目を観に行き、4月8日の舞台挨拶付き上映を2回観に行きどっぷり浸りまくっていました。本当に全てのシーンが丁寧で行き届きまくっていて全力拍手です。

青いベースに包まれた桜の花びら散る二人の世界がここに戻ってきた。平良のモノローグから始まるそれは、夢。おかえり美しい彼。そしてシーズン2から参加されている野口さんを演じる和田さんがかっこいい。本編通して野口さんのユーモアと余裕、可愛さはこの作品のアクセントになっていてとてもいい。

二人とも先輩に平良から見た清居と、清居から見た平良を語られながらシーズン1からの思い出のシーンを回想する始まりは、監督との解釈一致すぎるのよ。

シーズン2と映画では、二人だけの世界から周囲との関係性が生まれてきて二人はこれまで通りじゃいけなくて揺れる。どういう結論を二人は出していくのか。

本来であれば艶っぽいお風呂のシーンは、副音声の二人の実況中継が思い出されて笑ってしまう。「俺がそんなことをした時は思わず射殺してほしい」というセリフからも伝わる通り、実際平良の方が覚悟座ってるところとか二人の関係性があっちに行ったりこっちに行ったり大変だよね(笑)

平良が徹底してキモい(褒めてます)とことか本当に利久が役者として凄すぎて脱帽なのよ。清居が撮りたくてカメラの世界に入ったけど、プロの野口さんの凄さに圧倒されて止まらない嫉妬の青いシーツのシーンは、清居の無邪気さとのバランスで絶妙なシーンになっててそういうのもいちいちバランスの取り方が本当にうまいのよ(この時の勇征くんのきゅるんきゅるんさがとてつもない)

シーズン2から平良の宇宙レベルの清居に対する憧れなのか執着なのか愛なのかわからないそれは、普通に恋人同士でいたい清居にとっては残酷な言葉ばかりで結構胸が痛い。

からのあのエンディングに繋がっていくのだけど、平良と設楽との対比によって彼の清居の気持ちの崇高さを表現している。

最後の平良が清居を撮影するシーンからエンドロールまでに二人の一つの答えがあったね。
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