かんちゃん

東京の宿のかんちゃんのレビュー・感想・評価

東京の宿(1935年製作の映画)
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この映画は人が何を持って貧乏なのかそうでないのかということがはっきりとわかる映画でした。
その基準は衣食住です。
衣:子供は裸、ずっと同じ服
後に学校に通い制服みたいな綺麗な格好になる。
食:食べるものがなくエアでお酒を飲んだりする。
当たり前の様に飯を食べてる。
住:住むところがなく木宿に止まっている。食と住の選択を迫られて食ととると雨が降って野宿できない
布団で寝れる

ただ1番の勉強は行間の芝居
無声映画ということもありセリフは全部字幕。
しかも人情もののドラマ
主演の坂本さんの雨宿り中におかみさんに話しかけられた時からの表情が一発で人の良さがわかる。
おかみさんも人の世話役のが好きなんだというキャラクターがすごくよくわかる。
セリフがなくても人のキャラクターだったり感情は表現できるのだとよくわかった作品
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