小津のサイレント映画観る
坂本武主演の喜八モノ最終作で
小津サイレント最終作。家も職
も無い喜八は二人の子供連れて
途方に暮れる毎日だが
喜八モノ1作目の「出来ごころ」は貧し
さ変わらずも家も職…
No.4326
小津現存映画 17/37 (小津映画は全部で54本あるが、現在残っていて見られるのは37本)
現存する小津サイレントの17本目にして、最後のサイレント作品。
なお、本作はサウン…
「出来ごころ」も貧困に苦しむ人々の人情劇だったが、今作は華やかな部分を剥ぎ取り、濾過した結果あまりに哀しいやるせない人情劇になった。
どちらも貧乏長屋の軒先から眺める花火のシーンがあるのだが、今作は…
チャップリンの「犬の生活」が渡日したのが1919年。貧乏と辛い浮世のどん底でも犬のスクラップスは名無しのチャップリンの友達だか相棒で、福の神とて紛れもない。名無しのルンペン氏だが犬には立派に名前を…
>>続きを読む1935年製作公開。脚本荒田正男、池田忠雄。監督小津安二郎。サウンド付き字幕版。
逃げた女房にゃ未練はないが、と呟きつつ、男の子ふたりを連れて砂漠と化した東京を歩き回り職探しをする男/喜八。仕事を…
父と二人の息子の背中を、ローアングルで切り取る最初のシーンから、小津安二郎しかやらない絵に、条件反射で嬉しくなる。建物の少ない開放感たっぷりの東京は、画面の広さも相まって抽象的な舞台のようにすら見え…
>>続きを読む小津の戦前の映画はローアングルで撮ることによって未だ建物に覆われていない東京の開放的な風景やその上に広がる空を、経験したわけでもないはずなのにたまらなく懐かしい風景としてスクリーンに映し出し、それを…
>>続きを読む松竹株式会社