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ネオン・デッドのYSKのレビュー・感想・評価

ネオン・デッド(2017年製作の映画)
3.8
仕事の面接に向かおうと洗面所のドアを開けたらゾンビのような化け物がいたので、寄付金をせびりに来たガールスカウトに紹介された超常現象を解決する屋さんを呼んだところ、ゾンビのように見えるけれどもこの世を支配しようとする大魔王ゼイタックスの手下だった…というお話

非常に低予算であることに疑いの余地はなく、そして演技力が絶望的に低いことは火を見るよりも明らかですが、しかしこの作品には愛と情熱と勇気と希望と野心がありました!
数限りのある予算の大半をここで費やしたのであろうと思われるゾンビというかモンスターの造形そしてタイトルの通りネオンの如くぎらついたカラーリング!画面の大半が暗いのは照明をケチったからではない、蛍光色に鈍く輝く彼らが映えるためだ!

もちろん彼らが蛍光色に輝いたからといってストーリーに深味が出るわけでもなくコクが出るわけでもなくそしてそもそも大した面白さもないわけですが、いちいちキャラと名前が授けられた彼らに愛着を覚えることは間違いないわけです
ましてや大魔王の名前が「ゼイタックス」、つまり「税=タックス」であるという英語の勉強にもなる!すごい!しかも大魔王だけ特殊メイクではなくCG?アニメーション?で出来ていて力のかけかたが凄まじく、そんな大魔王がヌルヌルと動きながら右へ左へエネルギー弾を発射するにいたっては絶頂すら迎えかねないわけです

しかしコンマビジョン産のDVDをコンプするという愚行を重ねてしまった私からすると、「ワイルド・アイ・リリーシング」のロゴを見るだけでどうにも心が安らぎ評価が甘くなってしまいますね
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