げぶらしらえ

ウエスト・サイド物語のげぶらしらえのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
4.4
60年以上前の作品だか、
今観ても全く見劣りしない。

オープニングの空中からの映像。
その後何度も擦られたNYの街並みを映す空撮だけど、この時代だとどれくらいの手間と時間がかかったのだろう?
他にも、演出、衣装、美術、セット、照明etc全てがこれでもかと言わんばかり。

何より素晴らしいのが、俳優達の演技+踊り+歌+それをこなす身体能力。
特に、JETSとSHARKSのリーダー2人の若者のしなやかな動きに感服。👏

ストーリーは、『ロミオとジュリエット』
結末は想像通りだけど、そこは悪くない。寧ろ、名作古典を観るような感覚。

人種差別、階級差別、男女差別、障がい者差別など、今の時代に観ると共感出来ない事も多々あるが、そこは時代的に致し方無い部分もあるだろう。
だからこそ、この名作を2022年の現代にリメイクし公開予定のスピルバーグの新作は、新たな解釈があるのか否か?がとても興味深い。

ハリウッド全盛だった時代の古き良き名作。それ故に賛否はあれど、それを含めて後世に残るべき作品でしょう。