好きな作品が多い今泉力哉監督が吾郎ちゃんの為に作った作品との事で公開が楽しみ過ぎた！今まで吾郎ちゃんの演技は少しわざとらしい所があったり、芝居してる感があって気になっちゃってたけど、今作は観てびっくり。本当にびっくり。稲垣吾郎そのまんま。映画の中に稲垣吾郎が居ました。市川茂巳という役を演じてはいるものの、物凄く自然体でそんな作品を撮った監督はやっぱり凄いなーと思った。窓辺にいる茂巳にキラキラと美しい光。映像を見ているだけで太陽の光を浴びているかのようにこちらまで暖かくなる。そんな綺麗な映像たくさん。今泉監督の作品はごくごく日常の中で変わった癖のある人間の恋や愛の形を描いている所が好き。茂巳も普通に見えて17歳の高校生作家留亜と日常的に何度も会ったり、小説に出てくる人物に会わせて欲しいとお願いしたり、癖強め。茂巳と留亜の関係性は年齢は相当離れてはいるものの、完全なる友情で信頼性もある。誰にも言えない悩みを茂巳は留亜に話すのだった。後から知ったけど、143分も上映していたなんて思えないくらいで最初から最後まで見応えがあった。中村ゆり、倉悠貴もとても良かったし、今泉作品常連の若葉竜也も珍しくワケアリの役が新鮮で良かった。いや〜でもやっぱり吾郎ちゃん。本当に良かった！パチンコのシーン、大好き。
