たまちゃん

窓辺にてのたまちゃんのレビュー・感想・評価

窓辺にて(2022年製作の映画)
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今泉力哉監督らしい静かな作品

最初は稲垣吾郎演じる市川にイラッとしていました。
困っていて答えが出ないから相談してるのに「うーん、あなたはどうしたいの?」って、それがわからないからあなたに相談しに来てるんでしょ?
でもね、全編終わった時には市川を欲している自分が一番いて、「ああ、この人と話したい、話を聞いてもらいたい」ってものすごく思いました。

あんな重く静かな空気の流れる喫茶店で窓辺で、美味しいコーヒー飲みながら話を聞いてほしい。
お礼にパフェをご馳走します。

夫が妻が浮気をしていると知っても、怒らない人は多いのでは?愛情がなくなってるから?
もう空気のようなものだから?関心がないから?

玉城ティナ演じる高校生小説家久保留亜の存在が面白い。「この中にちゃんと本を読んで理解している人はいるのか」と言う投げかけ。
耳が痛い!ちゃんと理解しないで観ているだけの映画の多いことよ!

ひとつ思うのは久保留亜の彼氏について。
言葉を生業にする人なのに、あんなにボキャブラリーのない人を好きになるかな?
よく相手には自分にないものを求めるっていうから、そういうことなのかな?
夫婦は、恋人は難しいね。

出てくる喫茶店の一つは隣町でした。
行ってみたいです^_^
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