ジェイティー

ザ・メニューのジェイティーのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
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※今回は採点なしです

とある孤島に予約困難なレストランがあった。
カップルのマーゴとタイラーは有名シェフのジュリアンが振る舞う極上のメニューを味わうために訪れるもマーゴが不可解なものを感じ取った辺りから不穏な空気に包まれていくお話。

観ていて感じたのは料理を振る舞われたゲストたちに対するシェフの怒りが非常に身につまされたことです。
奪う者と与える者のそれぞれが兎にも角にも自尊心を満たそうと躍起になっている昨今をあんまりおいしそうじゃないフルコースに痛烈な皮肉を込めている本作品

他の方は分かりませんが自分はfilmarksに自身が書き込んでいる物は全て「レビュー」でなく、タダの「感想」でしかないと思っています。
それは他の方のように上手に理路整然と言葉を選び深い考察でもって映画を評価できないと理解しているからです。
とはいえ今回のように気取った文章を書いている物もあると感じている以上、僕も同じ状況なら本作品の登場人物のように謹んでスモスモスモア化すると思います。

【その他】
レイフ・ファインズは静と動どちらもイカレ演技ができる人なので見ていて大好きです。要所要所で「パンッ‼」と手を叩くところは久しぶりに体がビクッとなりました。
アニャ・テイラー=ジョイは一度見たら覚えてしまう人ですが、今回は彼女の雰囲気に一番合ってそうな役どころでしたのでお見事でした。

チーズバーガー美味しそう・・・シェフは最期に心から満足のいく料理を提供できたんじゃないかと思っています。

各所では良いところもありましたが、難解なのでちょっとお勧めしにくい作品です。お時間のある方はどうぞ。