ボギーパパ

ザ・メニューのボギーパパのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.8
劇場2022-61 TC熊本サクラマチ

劇場で予告編見て、アニャ嬢がご出演ならば、いそいそと朝イチ鑑賞。
レイフ・ファインズも好きな俳優。
ニコラス・ホルトはニュークスか(^^)

しかし、これはまた随分とブっ飛んだ作品。ホラーであり、サスペンスであり、コミック的でもある。
いわばA24かと思うほどのテイスト。
レストラン版『ミッドサマー』かな、『ソウ』っぽさもあるし、『ハント』もの?の匂いもする。

レストラン評論家と出版社、落ち目のムービースターと事務所の人、怪しい経営者たち、そして気まずい老夫婦と、ウンチクマンとアニャ嬢の計12人だけが訪れる孤島のレストランが舞台。そこには超メジャーなシェフが、技巧を凝らしたメニューで「おもてなし」を、、、というある種の群像劇的な設定。

このおもてなしが次第にベールを脱いでいく。とにかくこのシェフ、カリスマにも程があり、そのカリスマが、マインド・コントロールし作り出す極限状態の支配がサイコパス的恐怖を作り出す。
「パンっ」て柏手一つでコック達も、お客も支配する怖さ。ビンビン伝わってきた。

細かいこと言い出すとネタバレ直結なのでこれ以上は書かないが、現代社会において心の弱さに漬け込むこの手の悪い奴はいくらでもいるのだろうなぁと改めて思う次第でありました。

本作はいずれもう一度、じっくりディテールまで目を凝らして観てみたいと思いました。特に俳優陣のアップの芝居。微細な表情の変化や、目の色の変化、呼吸の変化などが楽しみ。

アニャ嬢はピューちゃんと同様にこの手の作品に今後オファー殺到だろうなぁ、、、魅力的でした。
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