犯人です

ザ・メニューの犯人ですのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.6
【あらすじ】
予約が取れないことで有名なシェフ(レイフ・ファインズ)が提供する極上メニューを目当てに、孤島のレストランを訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)。素晴らしい料理の数々にカップルの男性が感激する一方で、女性は言いようのない違和感を抱く。店内が不穏な様相を帯び始める中、シェフ自慢のメニューには、思いも寄らないサプライズが用意されていたのだった。(Yahoo映画参照)

【概要】
孤島の高級レストランで振る舞われる極上メニューに隠された秘密を描くサスペンス。監督はドラマシリーズ「シェイムレス 俺たちに恥はない」などのマーク・マイロッド、製作には『バイス』などのアダム・マッケイらが参加。シェフを『グランド・ブダペスト・ホテル』などのレイフ・ファインズ、店を訪れたカップルを『ラストナイト・イン・ソーホー』などのアニャ・テイラー=ジョイと『トールキン 旅のはじまり』などのニコラス・ホルトが演じるほか、ホン・チャウ、ジャネット・マクティア、ジョン・レグイザモらが共演する。(Yahoo映画参照)

『良い点』
・風刺の効いたトンデモ展開
・最後まで飽きさせない

『悪い点』
・シェフ主観の”悪”

(感想)
グルメ映画の中でも中盤からの衝撃展開で話題を呼んだ今作品。
主演は今めちゃくちゃ旬なアニャ・テイラー・ジョイ💁‍♀️💁‍♀️
グルメ映画ではあるもののジャンルで言うとホラー・サスペンス映画🎬
度が過ぎるほどのブラックな風刺に皮肉の効いたユーモアが溢れた作品でした‼︎

——— 🔹奇妙なコース料理🔹 ———
先ほど記載した通りとてもブラックな風刺や皮肉に効いたユーモアが溢れた作品🎬
その皮肉さをコース料理(もはや料理でではないが…)で表現してくれます。
その風刺の対象者が料理を料理と思っていないお客様であり回り回って今感想を書いている自分自身でもあります(笑)
例えば
・有名レストランで食事をすることがステータスだと思っている人
・創れもしないのに酷評する評論家
などなど…
こう言った人達をシェフがもてなすコース料理でカウンターパンチしまくります🤛🤛
マジでトンデモ展開なので監督自身相当お怒りなのでしょう(笑)
本当に現代における多種多様の嫌な人種を様々な角度・方法で皮肉る嫌な映画ですが、トンデモ展開のおかげで最後まで飽きることなく見れました‼︎
ですが、個人的にお客の中にはそこまで悪いことしてないだろと思う人もいるのも事実‼︎
彼氏や俳優さん、老夫婦はシェフ側の一方的な見方で”悪”と捉えられるのが少し残念…
確かに嫌な奴ではあるが、”嫌な奴止まり”で、そこまでやるか?と思うほど一方的な仕打ちを受けている印象があります。
また最後主人公が辿り着く答えで、シェフが”料理を作ること”、”食べてもらうこと”の喜びを思い出す展開があります。
すごく個人的な感想にはなるのですが、ラストは結局この展開に落ち着くのねと思ってしまった…
(これ言うと監督・脚本家に評論家気取りかと怒られそうですが…😂)
暴走気味の登場人物が駆け出しの頃の自分を思い出して感動するパターンが正直刺さらなかった…
(ごめんよ監督…)

——— 🔸最後に🔸 ———
グルメ映画だけあっておなか空きました(笑)
感想を書いていて思ったのですが小洒落た料理って見た目は綺麗だけどなぜかお腹空かないんですよねー。
なので結末までは映像で料理を見ても綺麗過ぎてお腹空かなかったのですが、ラストにジャンキーでシンプルな料理が出てきてからはお腹がめちゃくちゃ空きました(笑)
結局シンプルな料理が一番という事を最後に伝えたかったのでしょうか?😭😭
ブラックすぎるにも関わらずどこか笑えて、とても見応えのある映画でした‼️