はる

カラオケ行こ!のはるのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
5.0
正直に言いましょう…
ぁたしはインテリヤクザがだいッッッすきなんす……
綾野剛のフチなしメガネビジュ(is求めていたインテリヤクザ像)に一目惚れして映画館に駆け込みました。狂児はTheインテリでは無いものの、聡実の前で見せるバカな大人の振りモードと同僚(?)の前での冷静で余裕ある大人モードとのギャップ、という名の深淵にいつの間にか落っこちていました。(深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。狂児、ミテマスカ?)(←省略可)

1番好きなシーンは大勢のヤクザたちとのカラオケ練習会のシーンです。ヤクザの恫喝にびっくりした聡実が狂児の腕にしがみつく絵はなんとも可愛くてしょうがないです。これまでの聡実vs狂児の構図が聡実・狂児vsその他のヤクザに変わった瞬間【尊死】友達の家の猫を初めて威嚇されずに撫でた時のような多幸感で満たされました。

正直見る前、なんなら映画の途中まではヤクザが中学生に歌を教えてもらう??もう大喜利やんお笑いやんおもろかったらなんでもええやん!ヤンヤンヤヤーンと思い、映画の世界線から一線引いた観客でいたはずなのに、最後の紅のシーンではポロポロと涙を流し、すっかり「カラオケ行こ!」の世界の住人となっていました。


「……愛は与えるものらしい」
げんきおまもりとチャーハンとオレンジジュースは一生ものの愛を紡いだのでしょう。
このふたりの物語をいつまでも見ていたい、そんな気持ちでスクリーンを見つめていました。~狂児と聡実よ、永遠なれ~
はる

はる