あおいことり

FALL/フォールのあおいことりのネタバレレビュー・内容・結末

FALL/フォール(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

持ち点0.5±
★演者 0.5
★演技 0.5
★音楽 0.5
★脚本 0.5
★感情 0.5
★美術 0.5
★評価 0.5

3.5か4.0で悩みましたが、低予算での工夫を評価して4.0としました。

ロスト・バケーションのような気丈なタイプの女性を想像していたら、なんか脆そうな人が主演で同じ《生き抜く姿》の描き方でも千差万別あるなと思いました。

鉄塔のてっぺんに取り残される予告をみてYouTuberの2人がタワーに直行するところから始まると思ってたら違った。主役ベッキーとその旦那、親友ハンターの関係を匂わせるフリがたくさん…。でも予想と違いベッキーとハンターは協力して難局を乗り越えようとする。

ハンターが落下して手に怪我を負い、ベッキーが引き上げる伏線。あり得ない…。
途中から率先して動くハンターがベッキーにばかり仕事させるので、そんなに手の怪我酷いの?その割に手当しないなと思ってたら…こわー。あり得ないと感じたのも伏線だった〜。

多少の中弛みはあったけれど面白かった。
無事に救助されたけど、体力が落ちた状態で細菌多そうなハゲワシ食べたから心配。
生き残った爽快さが少ないラストだった。

モデルとされた塔にも今回の2人のような挑戦者が多いそう。危険な事にチャレンジするなら、それなりの準備と根回しが必要不可欠。私は絶対しないけど。

高所は不得手だけど画面上で高さへの恐怖があったかと言うと、実はそれほどでもなかった…鈍感だから。これはもう個人差としか言いようがない。

《メモ》
超高所の撮影は、山頂に実際のサイズよりも低い塔の上部のセットを建設し、クレーンから俯瞰で俳優を撮影することで、地面を映さず上空にいるように見せている。建設されたタワーは高さの異なる2種類。ひとつは航空障害灯というライトの部分を除いて約20メートル、もうひとつは、クローズアップを撮影するための1.5メートルの高さのプラットフォーム。自然の中での撮影なので、セットが倒壊しそうなほどの暴風、雨、雷に見舞われたり、イナゴの大群やミツバチの大発生など虫との戦いもあった。300万ドル以下という超低予算。
モデルとされた鉄塔は1986年に建設された米国カリフォルニア州で最も高い建造物である、支線式鉄塔サクラメ ント・ジョイント・ベンチャー・タワー。
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