地上600mの鉄塔……老朽化……何も起こらないわけがなく…
高所恐怖症の人にとっては玉ヒュン映画。
「ディセント」とか閉所恐怖症の人にとってクリティカルになる映画は自分は大丈夫だったけど、これはキッツイ！！！
劇場の大スクリーンで観てたら失神してる自信あるぞ。
ロッククライミング中の事故で彼氏を失ったベッキーが、「トラウマを乗り越えるため」という名目で地上600mの鉄塔に登るという展開は無理があるかなと思って観てたけど、
タイトルの『FALL』が「落ちる」の他に、「責任などがのしかかる」って意味もあると知って納得した。
そういえば彼氏が事故った原因となった岩穴が鳥の巣だったし、
終盤のハゲワシのシーンは「恐怖を乗り越えた」って隠喩にもなってるわけか。
ベッキーのパパが言うように、辛いことがあっても塞ぎ込んでいても、その人を必要としている大事な人を悲しませることになる。
我々の生は何者かの死を、文字通り糧として成り立つ。
自分が生きる為になら他人の死＝辛いことを無駄にしてはいけない。
主人公のベッキーが心変わりしていく様も含めて、映像的にも物語的にも、面白い映画だった。
