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イコライザー THE FINALのkenのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.5
2023年劇場鑑賞46作目

歩く正義、デンゼル・ワシントン。
予告で気になっていた光るデンゼルを観ることができた。これまでの聖人君主ぶりから3作目で遂には後光まで差すようになったのかと思いきや直後、悪役も真っ青で逃げ出す非道な処刑シーンが始まる。這って逃げる悪党をショットガン片手に煽りながら追い詰める。もはやどっちが悪だかわからない。大丈夫?ほんとにこの人いい人?と不安になるくらい。

さてイコライザーとは!?
本作ではずばり、人々の"当たり前"を守る者!
シリーズ最終作にしてはインパクトに欠けるが、マッコールさんの人生の終着点を考えると納得の結末。

本作のお仕置きシーンではロバート、もといロベルトによる粛清とアルタモンテの人々が行事に参加する様子が交互に映し出されている。ロバートがいなければ、町の人が行事に参加するという"当たり前"は無くなっていたのかもしれない。彼が守ろうとしているものがわかった瞬間、思わず感動。

死ぬことによって苦痛からの解放されるまでの地獄の数分間、これまでの非道を悔い改めさせるかのようにじっと見つめて楽には死なせない。「オラオラ早く逃げろよ」といわんばかりに後ろからじっと煽り急かしてくる。処刑シーンでは重低音で響く暗殺のテーマが流れる。

色々な角度からのデンゼルを眺めるだけでも楽しめるシーンが多かった。路地の暗がりで振り返りこちらを見つめるデンゼル。マフィアが監視カメラの異変に気づいたとき、背後に立ちつくす黒い影。マフィアのボスが恐怖で狂うシーン。どれもがデンゼルを魅力的に映し、シリーズ最終作に相応しいと思える仕上がりに。これは流石のフークア監督タッグといったところ。今作の腕時計がマットブラックでカッコいい!

マフィアのボスの彼、こないだアブダビ空港でイーサンと間違えられてた彼!(M:I 7)世間は狭い。

ダコタ・ファニングとの再共演が話題になっていたが、出番はほぼデンゼルが持っていっちゃったのであまり印象に残る共演シーンがなかったかも...。ただ役柄としてはいいポジションを貰えたね!

トレーニングデイを彷彿させるぷらんぷらんの二丁拳銃の持ち方は必見!
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