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イコライザー THE FINALのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2023/12/31鑑賞。66点。
1・2作目とは打って変わって、悪人を痛ぶりながら殺すキャラに改変されているマッコール。安住の地を求めるマッコールがその場所を守るため、あえて残忍な殺し方をしている・・・と捉えることも無理ではないけど。何より、【カモッラ】のボスにしては小物すぎるヴィンセントの存在感が・・・。1作目の殺し屋・ニコライが最も手強いし、キレ者だった。家族もいないし手下のことも駒としか思ってない、マッコールを殺すことだけが目的という彼ぐらいのインパクトがないと、対抗できない。

善人か悪人かわからないと答えるのは、善人だけ。
痛みレベル4で💩漏らす。
マフィアみんなが頼る謎のモブキャラ・サルバトーレ。
野蛮なマフィアによる手の切断。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
暗殺専門のチームに属していたDIA(=アメリカ国防情報局)の元諜報員・マッコール(演. デンゼル・ワシントン)は、自身の死を偽装してから平穏な日々を過ごしていた。友人に危害を加えたロシアンマフィアの壊滅、恩人・スーザン(演. メリッサ・レオ)を殺したDIA時代の仲間達への復讐・・・と、彼が真の意味で暴力と縁を切ることはできなかった。

イタリアのシチリアへ来たマッコールは、サイバーハッカーのロレンゾが仕切るワイナリーに侵入。ロレンゾと彼の手下たちを9秒で殺害する。
しかし、ロレンゾの幼い息子に背中を撃たれて重傷を負う。

倒れたマッコールは、カラビニエリのジオに拾われ、医師・エンゾの治療を受ける。
エンゾは、マッコールを見て彼が悪人ではないと直感し、「当局には通報しないで良い」と。

自分がいる町はアルタモンテという田舎町らしく、マッコールは「ロベルト」と名乗って暮らすようになる。

マッコールは、CIAの内線に連絡してエージェントのコリンズ(演. ダコタ・ファニング)に接触。
「シチリアのワイナリーがわざわざ大量のワインを他の国から輸入している。おかしいだろ?調査してみろ」とヒントを与えて電話を切る。
マッコールが殺したロレンゾは、麻薬や金を輸入品に混ぜて中東からイタリア国内に持ち込んでいた。ロレンゾは手に入れた麻薬を【カモッラ】に届け、金はテロ組織のマネーロンダリング用だった。

アルタモンテで療養生活を送っていたマッコールはこの町を含むイタリア南部を牛耳る【カモッラ】のクアランタ兄弟を知る。

怪我がある程度治ったマッコールはアルタモンテから去ろうとするが、地元住民・アンジェロが営む鮮魚店がクアランタ兄弟に放火される。
クアランタ兄弟はリゾートの建設を計画しており、不当な権利放棄書にサインさせたり脅迫したりして土地を奪っていた。
マッコールは、この町に残ることに決める。

その頃シチリアに飛んだコリンズは、ロレンゾの農園で大量の麻薬と金、そしてマフィアの死体を見つける。
マッコールが通報者だと突き止めたコリンズは「イタリア南部で最も監視の強いシチリアを、なぜあえて密輸拠点にしたのかが俺にもわからない。調べてみろ」とアドバイス。
マッコールを詳しく調べたコリンズは、彼が元CIAだと突き止めることはできなかったが、信用できる人物だと分かって頼ることに。

鮮魚店の放火事件を捜査するカラビニエリのジオは、クアランタ兄弟の弟・マルコが犯人だと突き止める。
しかしマルコはジオを痛みつけ、彼が家族と一緒にいるタイミングで何度も現れるようになる。

見かねたマッコールは、マルコと彼の部下たちを残忍な手口で殺害し、道端に放置して晒し者にする。

そんな中、ローマ駅で爆破テロが発生。
コリンズは、"テロリストたちのアジトがナポリにあり、シチリアを密輸拠点にしていたのはナポリから捜査の目を逸らすためでは?"と仮説を立てる。

一方マッコールは、クアランタ兄弟の兄で【カモッラ】のボス・ヴィンセントがローマ駅爆破の黒幕だと突き止める。テロ組織から麻薬を受け取っているヴィンセントは、彼らの指示で駅を爆破したのだ。

ヴィンセントは、買収しているナポリ警察のバレッラ署長から"コリンズがローマ駅爆破の件を嗅ぎ回っており、真相に近づくのも時間の問題だ"と忠告される。
コリンズ殺害を部下に命じ、ヴィンセント自身は弟・マルコを殺した人物を見つけ出すためアルタモンテへ向かう。

コリンズは命を狙われ、乗るはずだった車を爆発される。間一髪で助かったのは、マッコールが警告の電話をしてくれたからだった。

ジオと彼の家族を捕らえたヴィンセントは、アルタモンテの住人を広場に集める。
ジオたちを守るため、弟殺しの犯人だと自ら名乗りを上げるマッコール。
処刑されそうになったその時、住人たちがスマホのカメラを回し始める。
ヴィンセントはその場で殺すことを躊躇い、一旦退散する。

深夜になり、マッコールはヴィンセントの屋敷へ侵入する。彼の部下たちを次々と殺害し、大量の麻薬をヴィンセントに飲み込ませる。
ヴィンセントは意識朦朧となりながらも、マッコールから逃げ続ける。対してマッコールはゆっくりと歩いてヴィンセントを追い、彼が苦しみ続けた後に路上に倒れて死ぬのを見届ける。

マッコールはコリンズのお見舞いに現れ、なぜ自分がシチリアに来たのか明かす。
9ヶ月前マッコールがタクシー運転手をしていた時、偶然乗せた客・ダイヤーのためだったと。
ダイヤーの貯金していた36万6400ドルがロレンゾに奪われ、その金を取り返すためにシチリアに来たところ【カモッラ】絡みの事件に巻き込まれたのだ。

退院したコリンズはダイヤーに金を返し、【カモッラ】検挙の一件にマッコールが関わっていたことはCIA上層部に報告しないことで彼を守ることに。その後コリンズは、マッコールが母・スーザンの元部下であり、友人だったことを知る。

マッコールは、アルタモンテで暮らし続けることにして、地元サッカーチームの勝利を喜ぶ住民たちと幸せな時間を分かち合うのだった。
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