この作品の製作は2001年。在日という言葉や先入観は製作当時より減っているんだろうか？仕事上ほぼ毎日、あらゆる国籍・人種の人と接し他国籍の友人もいる私は正直あまり国籍を気にしたことがないけど、ヘイトスピーチのニュースを耳にすると、こういうことが現実にあるのだと思い知らされる。偏見や差別という意味ではアパルトヘイトやカーストもあるし、時代が変わってもそういう考えかたは根絶しないのだろうけど、人を好きになったり友達になるのに国籍も人種も関係ない。大事なのは、paper 上の属性を取り払った『個』としての相手と自分。この作品はそんなテーマを高校生の目線で取り上げていてわかりやすい。ただ個人的には無鉄砲で突き抜けた感じの危うさがちょっと苦手でした。最初にこれだけ飛ばせばつかみはOK、みたいな感じにあざとさを感じてしまいました。あと、窪塚洋介は役にハマってるけど柴咲コウのキャスティングは、” これじゃない感 ” 。
