このレビューはネタバレを含みます
新しい信長像
第六天魔王として恐れられる自分の野望に生きる男ではなく、好いた女の夢を叶えるために一途に相手を想う人間味あふれる信長
偉人だけど等身大の魅力に溢れた織田信長が素敵だった。
資料が残っていないからこそできる濃姫の解釈がとても好み
大河ドラマを見るような気持ちで楽しめた。歴史に詳しい人もそうでない人も楽しめると思う
作中では濃姫と呼ばれるけど帰蝶とも呼ばれることはタイトルからも意識してると感じる。もしかしたら帰蝶とカエルのまじないや胡蝶の夢とかけてるのかな
本能寺の最後、懐に入れていたはずのお守りがないと気づく前の生き延びる可能性の想像がまるで白昼夢のよう
まさに胡蝶の夢
言葉遊びのようでおもしろい
映画に収められなかった未公開シーンやこぼれ話の全てを知りたくなるほど魅力的で彼らが生きていたと実感できるし、画面に映る全ての人にそれぞれの人生があるのだろうとわかるほど濃い話だった
音楽も衣装も殺陣もストーリーも俳優も全てが良かった。ただ一つだけ10代〜40代の信長を全てキムタクにやらせるのはキムタクじゃないとできないだろうと思った。キムタクでもさすがに足に歳が出ていた。若者の足ではないな…と見てる時気になった。
和服姿も十分かっこいいけどジャニーズらしく洋装の時のキムタクは本領発揮してた。すごい。