犬若丸かなめ

金の国 水の国の犬若丸かなめのネタバレレビュー・内容・結末

金の国 水の国(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

姫様がおまんじゅうみたいな顔してて良い。
全体的にキャラが立ってて良かった。

序盤はやや子供向けの演出が目立って気になったけど、後半から気にならなくなってきたので見せ方がうまいのかもしれない。
出来すぎと言えば出来すぎだけど、それぞれ登場人物が国交回復に尽力する様が良かった。ただ、国交回復に尽力しているのはアルハミト側の人間がメインだったので、もうすこしバイカリ側からも重要登場人物が出てきてもいい気はしたかなぁ。
あと、国交面だけみたらアルハミト側は普通に戦争したら圧勝できるだろうし、領地奪って水を確保できたら王も名を挙げられちゃうので、戦争しても国交結んでもどっちでも良かったんじゃない?って思った。なので水路を作る技術者や技師がバイカリ側にしかないとか、バイカリの民の様子とかバイカリ王のバックグラウンドとかを掘り下げてバイカリと国交回復しなくちゃいけない理由(感情移入できる要素)ももうすこし欲しかったかも。姫様がバイカリに猫を探しに行ったときにそういうのもできたと思うんだよね。
まぁ、恋愛面をみたら国交回復したほうが盛り上がるのはわかるんだけど……。
あとは気になったのは挿入歌入れるタイミングとか台詞回しかなぁ。時折、作品から心が離れる瞬間があった。私が映画J-POP挿入歌アレルギーなだけかも。

気になる点はあるものの、人の優しさとか思いやりに触れられるいい作品だと思う。
ストーリーもわかりやすくて人も死なないのでお子様にも安心。
犬若丸かなめ

犬若丸かなめ