Donguri5656

女経(じょきょう)のDonguri5656のレビュー・感想・評価

女経(じょきょう)(1960年製作の映画)
4.0
オムニバスだから、な~んて
侮れない面白さ。

京マチ子の所作に痺れ、
若尾文子の小悪魔っぽさに酔い、
山本富士子のクールな二面性に
引き込まれた。

タイトルの意味って「女と経済」
ってこと?

全3話とも、共通して、前半は
主人公が守銭奴っぽく描かれ、
お金がらみの話で展開していくけど、

3人とも、その裏に、
哀しみを抱えながらも、

強い意思と頭脳で、生き抜き、
世渡りしていることがみえてきて、

秘めた恋心、正直な自分に向き合う
局面に至り、

三者三様であるものの、
その出した答えが、
どれも皆、健気で、なんとも切ない。

第二話がいちばん多幸感があっていいけど、どれも甲乙つけがたい良さで、
2回通り見ちゃった。

特に第二話はオチがわかってから見ると
船越英二の心境がわかり、
また違う楽しみ方ができました。

wikiによれば、第二話は和田夏十が脚本を
書いているらしい、なるほど。
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