三話のオムニバスだがどれも水準が高い。
第一話の若尾文子はいつもの悪女かと思いきや情に厚い良い女。
第二話の山本富士子は最初ふざけてるのか?というような嘘くさい演技だったが、これも話のオチに関わって…
オムニバス形式で30分程度の作品3本で構成されている。
当時の大映の3大女優、若尾文子、山本富士子、京マチ子がそれぞれの主役。
それぞれ素晴らしいのだが、1番面白かったのは山本富士子の分。
彼女は…
増村保造監督の第一話「耳を噛みたがる女」は、もう若尾文子の悪女的でありコケティッシュな魅力が凝縮されてるね。相手役の川口浩もよい。この頃(大映時代)の川口浩は、やっぱ、なんかよいんだよな。なんていう…
>>続きを読む『女経』(じょきょう)
1960(昭和35年)
大映
「この商売はちょっとくらい可愛いくらいじゃダメ。あたしくらいずば抜けて綺麗じゃないと」
この台詞を言った女優さんは確かにずば抜けて美しいから…
3監督によるオムニバス。
第一話「耳を噛みたがる女」増村保造
あややのウインクでいろんな疲れが吹っ飛びました‥かわゆすなあ。とにかく水商売の女をやらせたら上手いあやや、わたし一生こういう話ばっかり…
其れは現実か幻か兎角亀毛の女たちは静かに渇欲する。
『耳を噛みたがる女』
一本調子だが若尾文子の擦れた女の光と影に男たちを魅了するが、明るく振る舞えば振る舞うほど其れがとても悲しい翼の折れた鶴。…
1960年 ”女経(じょきょう)”
増村保造、市川崑、吉村公三郎監督。
村松梢風の小説を三話オムニバスに。それぞれ若尾文子、山本富士子、京マチ子が主役となってそれぞれの女性の金と愛をめぐる話になって…