梅小路梅子

女経(じょきょう)の梅小路梅子のレビュー・感想・評価

女経(じょきょう)(1960年製作の映画)
4.7
短編小説って大好きなんです。
映画でそれをやる しかもこんな華やかな女優陣を起用するとこんな豪華な短編映画集になるのか!
どの話も、短くまとまっているけどストーリーの面白さ・見どころもたくさんあり、すごく満足度の高い映画でした。

実は若尾文子さんの出演映画は初めて観たのですが、みんながあれだけ“文子ちゃん、文子ちゃん”言ってるのがわかった。笑
コケティッシュな魅力がいっぱい発揮されてました。この時代の定番メイク 白い肌に水色のシャドウ・太いアイラインと濃くてバサバサの睫毛・ピンクの頬紅に口紅は、やっぱり最強小悪魔メイクだよ。めちゃくちゃ好みだった〜!

第二話は、選ぶとしたら一番好きだったかも。
両者の演技が際立ってました。最高。
海辺のシーン 淡い水色の着物が風でめくれると、赤い裏地と生脚が見えてその色と構図にとてもドキッとした。すごく印象的なシーン。センスの良さ。

第三話は、最後に生徒さんに微笑み返す京マチ子はんにやられました。心から美しい微笑み。
シンプルで短い単純な話なのに、小さな感動があり観たあと心がスッキリする。最後を飾るのに相応しいお話。

こんなに贅沢な短編映画集があったなんて驚きでした