ひよこまめ

Dr.コトー診療所のひよこまめのネタバレレビュー・内容・結末

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

これは・・・どう解釈したらいいのやら。
少なくともハッピーエンドとは思えなかった。
だって、ラストシーンのコトー先生、笑ってないんだもん。
今際の際で願った未来、叶わなかった幸せな未来、なのではないか。
たけひろのエピソードを通じてコトー先生の、医療者としての確固たる信念を見せ、台風のシーンで医療とは差別も区別もなく平等に施されるもの、という理想を体現していたコトー先生の物語の、あれが結末、と考えるとちょっとがく然とするというか。

判斗先生という若者が外から一人入ってくるだけで、20年という年月が、離島においては時が止まっているかのように医療問題も人の意識も何も変わってないことが浮き彫りになった。
その役割の織田判斗という、ごくごく普通の若者を髙橋海人が好演。

中盤からのいろいろ、エピ盛り過ぎ、とちょっと白けかけたけど、いやもしかしたら意図的なのかも、と。
この正月のようなことが実際にあるわけだし、と。

おばあちゃんの手術が終わって以降、コトー先生の顔が映らなかったのが何故なのかわからなかった。
手術中にマスクごしに出血し始めてる描写があってその後。
待合室の島民たち誰も、先生に違和感持ってる様子でもなくて、でも絶対なんか意味があるはずだから、ちょっとモヤモヤしてる。
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