愛という名の鎧を纏わせ
エゴを守る。
"相手のため"と"自分のため"の境界は、
ものすごく曖昧で。
だからこそ、
相手が喜んでくれると、
自分も満たされる。
でもそれって、
たまたま自分の利益と相手の利益が
一致しただけにすぎなくて。
人は誰でも
『エゴイスト』な部分を持ち合わせてると思う。
"与える"と"受け取る"をメインに、
様々な形の愛とエゴが散らばっていた。
最初と最後のタイトルカットが
最高に好き。
でも正直に言うと、
観る前からタイトルとキャッチコピーが多くを語りすぎていて、テーマとしては想定内のものでした。
ただ予想外の展開と、
邦画にしては珍しい男性同士の濃厚な絡みの美しさ、役者さんたちの憑依しきった演技は本当に素晴らしかったです。
以下ネタバレ
浩輔はずっと、
龍太を見ながら、
龍太を通して亡き母も見ていた気がする。
そういう視点で振り返ると、
浩輔の行動は最初から最後まで、
『エゴイスト』。
だけど受け取る側が愛だと感じたのなら、
それは愛。
原作読みたくなりました。