トークイベント付き試写会に参加させていただきました。
トークイベントで玉田真也監督が仰っていた、"蘇畑佳純の生活"を切り取ったようなカメラワークがとても印象的でした。
ワンカットで長回しのシーンがとても多く、臨場感たっぷりに仕上がっていて、作品に深みを与えていました。
また、キャストの方々の自然で繊細なお芝居がとても素敵で、家族で食卓を囲むシーンでは、セリフの量が多く、テンポの早い軽快な掛け合いに見応えを感じました。
ラストシーンはセリフやカメラワークなどの全ての演出が見事で、鳥肌が立つほどに感動し、心が震えました。自分の生き方に誇りを持ち、自分自身を肯定してあげることの大切さ、自分は決して"一人"じゃないということに勇気を貰えました。
観る人によって感じ方や解釈が全く異なる作品で、笑ったり、苦しかったり、怒ったりと様々な感情を味わうことができます。そして観終わった後は、清々しく爽やかな気持ちで劇場を後にすることができ、無性に"走り出したくなる"とても素敵な作品でした。
一人一人の個性が尊重されて、誰もが生きやすいと思える世の中に一日でも早くなれるように、一人でも多くの人に観てもらいたい作品です。
