そばかすの作品情報・感想・評価

『そばかす』に投稿された感想・評価

アセクシャル云々以前に、1人の女性が社会に蔓延る固定観念や旧来の価値観で眼差された時に感じる、窮屈で名付けようのない居心地の悪さや、行き場のない怒り、悲しみ。だけど、周りには連帯する友人や寄り添う仲間がいて、流れる水のように、如何様にも変容しながら、私はまっすぐ泳いでいける。


静かに、いろんな角度から照射された彼女から放たれる、美しい光。世界は歪だけど、勇気を出して主張すると、時に受容してくれる仲間がいる。前田敦子の好演が光る。受容と解放の物語。
はちゃめちゃに良かった。いろんな人たちに観てほしい。
恋愛感情、性欲のない32才の主人公が、周囲からの結婚や恋愛に悩みながらも、「分かってくれる」人達がいることに嬉しさを覚える。
これからの時代を走っていく主人公。

監督がトークショーで「作中であえてアセクシャル、マイノリティと言わなかった。それを使ってしまうとリアルではないし、その人たちだけに向けた映画になってしまう」と語っていて、たしかに恋愛感情や性欲があっても、恋愛しないセックスしない人はいるから、共感しやすかったのはそのおかげかもしれない。

最後に北村匠海出てきて「おいおいおいおいおいおいイケメン通ります!!!!!!!」てなった。めちゃくちゃいい役だったわ。友情出演感謝感謝。
クスクス笑えて長回しの多い会話劇型恋愛映画が1番好きなジャンルなのもあってドストライクでした。母親役の坂井真紀さんが超面白い。
「街の上で」が好きな人は絶対ハマるかと
試写会鑑賞。

恋愛したい気持ちが湧かない、蘇畑佳純。
彼女にとっては、それが普通のこと。

シリアスな話題を砕けた雰囲気で描写しており、どこか笑ってしまうそんな映画。
多様性の時代、自分らしく楽しく生きることを伝えている作品だったなぁ。

三浦透子の歌声がまたgood!
恋愛感情を持たない人をアセクシュアルと言うらしい。そんなヒロインの何でもない物語。その「なんでもない」雰囲気が色々と考えさせてくれる作品。


30歳、独身。親は口うるさく、妹夫婦は騒がしそうだ。無理やりお見合いをして、良い人と出会うが…。メ~テレの映画レーベル、(not)HEROINE moviesの3作目は、欲しがらないヒロイン。いや、それが分からないヒロイン。もちろんそれが悪いとか良いとかの話をする訳では無い。ただ、適齢期とされる30歳に迫る転機は皮肉にも結婚や恋愛なのである。客観的に捉えながら何度もその感情を問い続けてきたカスミの感情をひらりひらりと観ていく。

玉田真也監督のトークセッション付きの試写会だった為、いくつかウラ話を聞くことができた。中でも興味深いのは、作品の7割がワンカットであることだ。舞台畑の人だからとも思っていたが、どうやら意図したモノらしい。そこで流れる空気感、家族や友人との関係で生まれるユーモアが感情を交錯させ、暗いトーンになりすぎないような工夫がされている。私はそこにある言葉を重く受け止めてしまったが、割と周りは受け入れたこともあってか笑いにも変わっていた。良し悪しではなく、それだけ普遍的で人間のユーモアが強いのである。そこがワンカットと相まって爆発していく。実に面白い反応の数々だ。

主演は三浦透子さん。『ドライブ・マイ・カー』を始め、何かと飄々とした姿を連想するが、この作品では実に表情が多彩。喜怒哀楽が全面に出た、彼女の主観が覗く作品になっている。共演には前田敦子さんや伊藤万理華さん、佐藤玲さんに北村匠海さんといった豪華なメンツ。静岡のロケーションもあり、見応えと柔らかさが効いていた。


自身のあるべき姿のために立ち向かうことが全てではない。だが、受け入れてくれる人を待つことも悪くないのかもしれない。自分を保つためにすり減らしても良いことはないのだから。ダサい走り方でも、今を懸命に走ればきっと見えてくる。
真山

真山の感想・評価

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当事者でも、そうじゃなくても、面白いものって面白いし、これもそう。私のための映画かな、と自惚れられるくらい、私に優しかった。
誰にも恋愛感情を持てない(アセクシュアル)の女性の話。アセクシュアルでなくても、恋愛や結婚を持て囃す世間にうんざりしている人、何かしらのマイノリティー要素を持っていて周りから理解されずに悩んでいる人には響く映画だと思う。
家族には理解されず、同じ考えを持った男性に出会えたと思っても本音を吐けばやっぱり理解されず、一緒に住みたいと思えるくらい素敵な親友に出会えても根本的な解決にはならず、人生なかなかうまく行かない。世の中は少数派に生きづらいようにできている。
だけど…「同じ思いをしている人がこの世界で生きてるって思うだけで、それでいいやって思いました」職場の同僚のこの台詞は映画を見ている私達の心の声でもあった。かすみさんが勇気を出して作ったシンデレラに救われた人がいるように、この映画に救われる人もきっといるはず。このシーンが非常にメタ的で良かった。
試写会にて鑑賞。

他人に恋愛感情を抱かない、性欲も感じない、女性を描いたドラマ。

一見するととっつきにくいかも、と感じてしまうかもしれないテーマを軽やかにテンポ良く、笑いも共に、見せてくれた良作!

主人公を演じた三浦透子さんに引き込まれた。脇を固める俳優さん達も個性派、クセの強い方々。
帰宅・玄関シーンも淡々と流れるけど印象的だった。

劇中の動画紙芝居の続きも激しく気になります。

今年もあと1ヶ月というところで
今年一位の作品たちの仲間入り!

上映後には玉田真也監督のトークショーがありました。
監督も答えに困ってしまうような質問も多くて笑、また観て再確認したいと思います!
当事者でなくてもこの映画を見たらどこか救われる人が少なからずいると思うな。
他者に恋愛感情も性的欲求も感じないアセクシャル女性が30迎え、今まで以上に社会的規範に縛られ、逃れようと足掻く中…
”お互い”理解しようにも「分からない」。が理解しようと想像するからこその本能超える優しさ。
恋する滑稽さも交えながら理性を描く”人間”ドラマ。
佳き

22.12.1鑑賞
(先行試写にて)
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